催眠術師から、「来年は、良い年になるといいね」というコメントをもらいました。 ...

催眠術師から、「来年は、良い年になるといいね」というコメントをもらいました。



私はブログを書いていますが、そこには、基本的には良いことを書いています。

自分が苦しんでると書いたことは２回くらいで、だいたい、毎日が楽しいようなブログです。

嘘、妄想ブログではありません。

あまり、愚痴めいたことを書かないようにしているだけです。



それで、催眠の収入で生活している男性と、たまにコメントのやりとりがありますが、そこに、



「来年は、良い年になるといいね」



と書いてありました。



それって、何だか、今年の私が不幸だと言われてると感じました。



これは、催眠術師だから、私を不幸だと思わせて、自分の催眠でないと幸せになれないという暗示をかけようとしてると思いますか？

あなたがまじめに質問しているという前提で回答します。



まず第一に，先方の「来年は、良い年になるといいね」というのは，客観的にはいろいろな意味で解釈しうる幅があって，「来年『は』」という表現を使った真意は私には確認できません。

しかし，今年は特に震災があったりしましたから「世の中が」とか「日本が」という意味で「来年は」と言った可能性もあるので，あなた個人の今年との比較で言ったとは限りません。



問題なのは，そういう解釈の余地もあるのに，あなたが自分の今年と比較されたと受け取ったという事実のほうが私には興味深く感じます。

つまり，あなたは，普段からブログを書くときに，「あまり、愚痴めいたことを書かないようにしている」と言っています。

そして，あなたは「今年の私が不幸だと言われてると感じた」と言っています。

ということは，あなたはブログで「基本的には良いことを書いて」いるのだとしても，わざわざそういう意識をしないといけないくらいあなたは基本的には自分を幸福だと感じていない可能性があります。

あなたが実際に幸福か不幸かは分かりませんが，少なくともあなた自身は「自分は幸福ではない」と実は感じているということが推測されるわけです。

「私を不幸だと思わせて、自分の催眠でないと幸せになれないという暗示をかけようとしてる」と感じるということは，裏を返せばそういう暗示で幸せになれる可能性を考えたということです。

催眠のおかげで幸福になれることをあなたが「期待」しているというのは言いすぎだったとしても，心のどこかでそういう願いを持っている，あるいはそういう願いを持ってしまうほどに幸福感がない，ということはありえます。

もし幸福なのか不幸なのかは自分の意思で勝手に決めて，自分の責任で幸福になるように努力して，「結果はなるようになるしかならないのが人生」と達観している人がいるとしたら，そういう人はたぶん，ブログを書くときにわざわざ「愚痴めいたことを書かないように」とは考えないし，人から「来年は良い年になるといいね」と言われて「今年の私が不幸だと言われてる」と感じることはないし，自分が暗示をかけられそうだと警戒することはありません。なぜなら，自分の幸福観は自分で自律的に判断しているからです。

今回の出来事は，あなた自身があなたの心の奥底にある気持ちを知るのに，よい機会となったと思います。

考え過ぎではないのでしょうか。社交辞令的な挨拶ではないのでしょうか。